ねえねえ、コピー機の紙詰まりって湿気が原因だって知ってた？

ええ、知っていますよ。

コピー機は湿度に弱いですからね。紙詰まりの原因が湿気によるケースは多いでしょう。

でも、紙が詰まるのは湿気だけが原因ではないんですよね！

え？そうなの？？

シャーリー、まさか湿気だけが原因だと思ってたの…？

そ、そんなことないよ～…

知らないんだ…

湿気以外で、紙が詰まってしまう原因はいくつかありますが…

「給紙ローラー」の状態が悪いと、紙が詰まる可能性も高くなりますね。

キュ、キュウシローラー…？

え…そこから…？

コピーやプリントをするとき、用紙はコピー機の中を移動しています。
「給紙ローラー」は、セットした用紙をコピー機の各部に送る役割を担っているんです。

あ、これか～！見たことあるよ！

給紙ローラーは、摩擦力で用紙を1枚づつ分離しています。長期間コピー機を使用していると、ローラーの摩擦力が低下して、上手く紙を送り出すことができなくなるんですよ。

…ちなみに、ローラーの摩擦力が落ちるのは、給紙ローラーに用紙の紙粉などが付着することが原因…

シフン…？

紙粉とは、紙についている微細な粉のことです。
ローラーの摩擦力で、用紙の表面から剥がれ落ち、ローラーに溜まっていくんですよ。

コピー機を使うたびに紙粉が溜まっていくんだよね！えー！どうしたいいのー？！

シャーリーさん、大丈夫。ちゃんと給紙ローラーをクリーニングすれば紙粉は取れますよ。

えっ、そうなの～？

ええ、ではさっそくクリーニングの方法について説明していきましょう。

うん！

給紙ローラーはコピー機内の色々な部分に取り付けられていますが、今回はADFの給紙ローラーを例にクリーニング方法を紹介しますね。

ADFは、複数の原稿を順番に重ねておくだけで自動で1枚ずつ読みこんでくれる便利な装置です。しかし、たくさんの原稿を読み込んでいくうちに、紙粉が溜まってしまうんです…。

そっかー

ADFのカバーを開くとこのように給紙ローラーが取り付けられています。

このローラーの表面を、水を軽く含ませた布で磨いていきます。

ふむふむ

そうすると、給紙ローラーの表面に付着している紙粉が落ちて、摩擦力が戻りますよ。

おー！！

紙粉が取れたらクリーニング完了です。最後にローラーに水分が残らないようにしっかりふき取ってくださいね。

そうなんだ！なんでー？

ローラーに水分が付着したまま使うと、紙が濡れるから…

なるほどねー。

どうですか？クリーニング方法、分かりましたか？

うん！ばっちり！！
よ～～し！さっそくやってみよ！
おりゃあ～！！！

ちょ、ちょっと待ってください。あまり思い切りやらないでください…

え？

…そんなに力を入れて磨いたら、ローラーが傷つくよ……

そ、そっか。優しく磨くのね！なんだ、簡単じゃない♪

…これならシャーリーにもできるね…

そうだね。……って、もう！

最後に一つ注意しておきたいことがあります！

なに？

給紙ローラーは、コピー機の様々な場所にいくつも取り付けられています。
ADFのようにクリーニングが簡単なものもあれば、内部の奥の方にあってクリーニングが難しいローラーもあります。

うん、奥の方だと手が届かないよー

一般の方で、無理にローラーを取り外しクリーニングしたものの、取り付けられなくなってしまったなんてこともあるんですよ…

それは大変だ！！

また、コピー機内部は手で触れてはいけない場所や高温になっている部品もあり大変危険です。
クリーニングが困難な場合は必ずコピー機のエンジニアにメンテナンスを依頼してください。