コピー機少女 フェアリーC


業務用コピー機の導入方法は、大きく二つあります。
新品のコピー機をリースで導入する方法。もう一つが中古コピー機を購入してしまう方法です。
初期費用が掛からない新品コピー機をリースするか、トータルコストが安い中古コピー機を購入するか…。
今回は最新の調査結果から分かった、新品コピー機のリース料金の相場やカウンター料金の相場を紹介します。
また、調査結果を元に、新品コピー機の失敗しない選び方をご紹介します。

登場人物紹介

リコン

リコーの中古コピー機から生まれた妖精。
何事もクールにスマートにこなしてしまう。
コピー機の知識は整備担当者並みに詳しく博識。

シャーリー

シャープの中古コピー機から生まれた妖精。
とにかく明るく、元気な頑張り屋さん。
でも空回りがちょっと多いドジっ娘な一面も。

石田

リコーとコニカミノルタのコピー機の整備を担当するエンジニア。コピー機の整備歴は10年以上で、機械はもちろん業界事情にも詳しい。 撮影の仕事の経験があるため、中古コピー機の撮影技術は、ピカイチ!業界一の呼び声があるとかないとか…

今さら聞けないコピー機と複合機の違い

コピー機のリース料金とカウンター料金の相場まとめ

2017年7月に調査をした業務用コピー機のリース料金(リース期間5~6年)の相場となります。
下記の表はコピー速度毎にリース料金の比較をしたものです

コピー速度 20~29枚 30~39枚 40~49枚
リース料金相場(5年) 5,000~10,000円 9,000~15,000円 10,000~19,000円
保守料金相場

(カウンター料金相場)

モノクロコピー単価 1~3円 1~2円 1~2円
カラーコピー単価 9~15円 8~15円 10~15円
耐久性能
月間印刷枚数
(2,000枚未満)

(5,000枚前後)

(8,000枚前後)

このリース料金の相場は、各メーカー同一のコピー速度を備えるコピー機をランダムに抽出してまとめています。
同一機種だけで比較したものではありません。あくまで目安としてお考えください。
続いて、コピー機はリース料金の違いで何が変わるのか、調査結果も踏まえながら説明します。

リース料金は、コピー速度別に見ても、価格帯が結構広いですね。

そうだね。原則としてコピー速度が速いほど、本体価格、リース料金は高くなると考えるといいよ。

ここのメーカーは安い!みたいなのってあるのかな?

シャープは比較的安価に購入できると言われているね。

なんか安っぽいイメージでやだー。価格が安くて有名っていうのもなぁー。

いやいや、別に性能が劣る訳じゃないんだって。価格が安いのはメーカーや販社の努力の結果なんだよ。

(笑)

コピー速度が速いほど、リース料金が高くなる傾向

業界の通例で、業務用コピー機のリース料金は、コピー速度が速いほど高くなると言われています。
今回実施した調査結果も同じ傾向となりました。
ところで、コピー速度は何を基準に選ぶかご存知ですか。
お客様の会社に適したコピー速度は、月間印刷枚数が基準となります。
以下を参考にしてコピー機を選択すると、不要なものに、高額なリース料金を支払う心配がありません。

・月間印刷枚数「2,000枚未満」:コピー速度 毎分20~25枚
・月間印刷枚数「2,000~5,000枚未満」:コピー速度 毎分26~35枚
・月間印刷枚数「5,000~8,000枚未満」:コピー速度 毎分36~45枚

コピー速度とリース料金の関係

なんで速いと、価格が高くなるの?

複合的な要因で高くなるんだけどね。分かりやすいところを話すとしよう。コピー速度が速いコピー機は、遅いコピー機に比べて沢山コピーや印刷される可能性があるわけだ。

速いから、ついつい楽しくってたくさんコピーとっちゃうよね。

それは違うかな。

だから本体の耐久性能を上げないといけない。遅いコピー機と同じ設計、同じ部品を使うとすぐに故障しちゃうんだよ。

頑丈に作ってる分、価格が高くなるってことかぁ!

高くなる要因の一つにはなってるね。

だから、月間印刷枚数が多いほど、コピー速度が速いコピー機を推奨しているわけですね。

そいういうこと。

保守料金が安いとリース料金が高いは間違い

これも業界の通例となっているのですが、「保守料金(カウンター料金)が安いとリース料金が高くなる」と言われています。
しかし今回の調査によると、上記の表の通り、この通例は崩壊していることが分かりました。
リース料金と保守料金の関係性は「ほぼない」と言えます。
では、保守料金は何で変わるのかというと、「販社とメーカーの関係性の深さ」によって変わります。具体的に言うと「販社のコピー機の販売実績」で変わります。

コピー速度とリース料金の関係

コピー機をリースで購入する場合、保守サービスは、多くがメーカーが行います。保守料金の見積りは、メーカーと販社が交渉をして決定します。販売実績が多くある販社の方が強気の値下げ交渉が行えるため、保守料金が安くなることがあります。

ただし、保守料金は、最初の見積りでは開示されないことが多いです。
販社側も相見積りを取られていることを知っていますので、競合他社の保守料金を知った上で提示したいと考えます。
対面でお客様と打ち合わせを行う商談の段階まで進むと正確な保守料金が分かります。

お客様、販売店、メーカー3者の駆け引きが目に浮かぶね。

新品はどこで購入しても性能に差はありませんからね。値引き合戦になりやすいです。

そうだね。ただし価格だけで選んじゃうのもどうかな。

え!?だって何買っても性能は変わらないんでしょ。

確かに最近はメーカー毎の性能差はなくなりつつあるけどね。
それでもメーカーはあの手この手で差別化を図ろうとしている。コピー機の操作の仕方もメーカー毎に違いがあるからね。

使いやすい方がいいですね。

うん、そうだね。販社が“いくら”で提案できるかも重要なんだけど、私は、お客様の真の課題、悩みを“どの機種を提案して解決するか”の方が重要だと思うね。せっかく高い機械を導入するわけだから、生産性が上がる機種の方がいいもんね。

富士ゼロックス製コピー機のリース料金と保守料金は高い

各販社、各メーカーのリース料金を調査したところ、富士ゼロックスのコピー機のリース料金が高いことが分かりました。
同型のコピー速度を持ったコピー機で比較すると、リース料金で相場より1割近く高くなりました。また、保守料金も同様に他メーカーよりも高くなる傾向にあり、相場より1~2割程度高くなりました。
富士ゼロックスは、全国の企業(従業員規模30名以上)を対象にした顧客満足度調査で7年連続No.1の評価を得ています。その実績から強気な価格攻勢でもお客様が付いてくるとの自信の表れを感じ取れます。また、その価格が同社が誇る品質やサービスのブランディングとなっています。

コピー速度とリース料金の関係

ゼロちゃんのコピー機って評判良いね。

リコーも画質の良さで評判が高いですが、業界では富士ゼロックスの方が有名ですね。

サービスの評判も高いようで、電話をしてから2~3時間で駆けつけてくれるなんて話もあるくらいだよ。

お願いしても翌日、なんてところも多いのに、凄いね。

コピー機をリースで上手に導入する方法

最後にこの調査結果を活かして、コピー機をリースで上手に導入する方法をご紹介します。

1.月間印刷枚数を想定して見積りを依頼する

リース料金が安いからと、リース料金だけでコピー機を選ばないようにしましょう。
基準となるのは「月間印刷枚数」です。
不必要にコピー速度が速いもの選んでしまうと高額なリース料金を支払うだけになります。また、月間印刷枚数が多いにも関わらず、コピー速度が「遅い」コピー機を導入してしまうと、故障の回数が非常に多くなり、作業効率が著しく落ちます。コピー機は、推奨印刷枚数が定められており、それに合わせた耐久設計となっています。
コピー機選びのはじまりは、お客様が1ヶ月でおよそ何枚印刷するかという「月間印刷枚数」を調べること。最適な「コピー速度」を備えたコピー機で複数の販社から見積りを取ってみましょう。

<当店が推奨する月間印刷枚数と印刷速度の基準>

コピー速度とリース料金の関係

・月間印刷枚数「2,000枚未満」:印刷速度 毎分20~25枚
・月間印刷枚数「2,000~5,000枚未満」:印刷速度 毎分26~35枚
・月間印刷枚数「5,000~8,000枚未満」:印刷速度 毎分36~45枚

2.最初に見積り提案したコピー機をなぜ薦めるのか徹底的に質問する

メーカーを指定しないで見積り依頼をした場合、販社が最初に提示した機種が価格的な強みを出せるコピー機になります。
今のコピー機は、基本機能や耐久性能は、メーカー毎にさほど大きな違いがないと言われています。
そんな中で何故そのコピー機を提案をしたのか、根掘り葉掘り質問をしてみましょう。例えば「価格以外のメリット」「提案したコピー機の特長(他メーカーとの比較を交えながら)」「お客様の悩みをどのようにして解決できるのか」を質問してはいかがでしょう。このような質問にしっかり応えられる販社は力量があると考えていいでしょう。次の交渉の段階に進む候補として残しておきましょう。

3.アフターサービス、保守サービスの内容をしっかり確認する

コピー機をリースで購入する場合の保守サービスは、多くがメーカーが担当します。
しかし、販社の拠点がある地域については販社側で保守サービスを提供する場合があり、その内容はメーカー保守との違いが出ます。定期訪問でコピー機をメンテナンスする回数、トラブルが生じてから駆けつけるまでの時間、依頼当日に不具合の原因を突き止める知識と復旧を行う技術力などの差が出ます。保守料金だけではく、その内容まで確認をしましょう。

4.最後は価格交渉

最後は、相見積りによる価格交渉です。
コピー機の本体価格や設置・設定費用は、比較的値下げ交渉に応じやすい状況にあります。
しかし、保守料金については過度の値下げ交渉を控えるようにしましょう。
例えば、月に10,000枚以上を印刷を行うという条件付きの契約になったり、メンテナンスの回数を減らす、修理・復旧に時間が掛かるなどサービスレベルを落として保守料金を値下げすることが考えられます。
新品コピー機はどこで購入しても性能に変わりませんので、安いことにこしたことはありませんが、くれぐれも保守料金については、サービス内容と合わせて慎重に検討するようにしましょう。

次回は、中古コピー機の価格と保守料金の相場から考える機械の選び方についてご紹介します。

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