コピー機少女 フェアリーC


前々回の記事「最新版! 業務用コピー機のリース料金と保守料金の相場から考える製品の選び方」に引き続き、今回は、中古コピー機の価格相場と保守料金(カウンター料金)の相場について紹介するね。
中古コピー機の保守料金は新品コピー機の基準とは違うみたいなんだ。だから、今回の内容も覚えておくととっても役に立つよ!
最後に、調査結果を基にした中古コピー機を上手に導入する方法をまとめたので、上から下までぜ~んぶ目を通してね。

登場人物紹介

シャーリー

シャープの中古コピー機から生まれた妖精。
とにかく明るく、元気な頑張り屋さん。
でも空回りがちょっと多いドジっ娘な一面も。

リコン

リコーの中古コピー機から生まれた妖精。
何事もクールにスマートにこなしてしまう。
コピー機の知識は整備担当者並みに詳しく博識。

石田

リコーとコニカミノルタのコピー機の整備を担当するエンジニア。コピー機の整備歴は10年以上で、機械はもちろん業界事情にも詳しい。 撮影の仕事の経験があるため、中古コピー機の撮影技術は、ピカイチ!業界一の呼び声があるとかないとか…

最新版! 中古コピー機の価格と保守料金の相場から考える製品の選び方

中古コピー機の販売価格と保守料金の相場まとめ

2017年7月に調査をした業務用中古コピー機の販売価格と保守料金(カウンター料金)の相場となります。
下記の表は各価格帯の中古コピー機の特徴を抽出して比較したものです。

販売価格 50,000~100,000円 100,000~200,000円 200,000~300,000円
コピー機の特徴

・モノクロコピー機
旧型の製品。一番人気の価格帯

・カラーコピー機
超旧型の製品。壊れても修理ができないことが多い

・モノクロコピー機
フル機能、現行・最新型の製品。使用頻度が少ない低使用品が多い。

・カラーコピー機
旧型の製品。一番人気の価格帯

・カラーコピー機
現行・最新型の製品。使用頻度が少ない低使用品が多い。
保守料金相場
(カウンター料金相場)
モノクロコピー単価 2.5~3.3円
カラーコピー単価 18~23円
耐久性能

この販売価格や保守料金の相場は、特定のメーカーや同型機種で比較したものではなく、各販社のWEBサイトの掲載情報や見積り、問い合わせ内容を網羅的に調査して、その傾向をまとめています。あくまで目安としてお考えください。

続いて調査結果も踏まえて、中古コピー機は販売価格の違いで何が変わるのか説明します。

リース料金とは傾向が違うね。

コピー速度が速いと、価格が高くなるわけではなさそうですね。

うん。中古コピー機の場合は、品質で大きく価格が変わるよ。

品質って?

順を追って説明するよ

コピー機って奥が深い…

コピー速度と販売価格に一切相関はない

業界では、コピー速度が速いほど、コピー機の販売価格が高くなると言われていますが、中古コピー機の場合は違います。
上記の表の通り、中古コピー機は、「品質」や「製造年」、「機能」で変わります。
コピー速度が速くても、大きな傷や汚れがあったり、製造年が古かったりすると、販売価格はかなり安くなります。

コピー機の印刷速度と販売価格
コピー速度の速い中古コピー機は、品質が劣ることが多い

業界で高速機と言われる毎分40枚以上のコピー速度を備えた中古コピー機は、中古市場で流通することが少ないです。
その理由は、高速機は前ユーザーの印刷枚数(使用頻度)が非常に多くなりがちなので、整備をしてもリユースに耐える品質にならないからです。
ただし、ごく稀にリースの中途解約などで、品質の良い高速機の出物が流通することがあります。中古コピー機で高速機を検討される場合は、コピー機の品質のバロメーターとなる「カウンター枚数」を確認するとよいでしょう。

カウンター枚数知ってる!コピー機の総印刷枚数のことだよね。

そうです(感動)。ちゃんと覚えていたんですね。

一般的にカウンター枚数が少ないほど、品質が良いとされているよ。その分販売価格は少し高くなるかな。

中古の場合は、製造年が新しいほど価値が上がるので、販売価格が高くなる傾向にありますね。

シャーリーも自分をもって磨いて、価値を上げなきゃ!

コピー速度と保守料金に相関はない

中古コピー機の場合は、コピー速度と保守料金(カウンター料金)に相関がないことが調査の結果で明らかになりました。
中古コピー機は、月間印刷枚数に応じて、保守料金の単価(カウンター料金の単価)が変動するプランを採用している販社が多いです。
月間印刷枚数が増えるほど、保守料金の単価が安くなります。ただし、安くなる枚数の基準は販社毎に異なります。
一方で、初回契約時は月間印刷枚数に関わらず、保守料金は原則一律としている販社も多いです。契約更新のタイミングで、今までの実績(お客様の平均月間印刷枚数)を基に、交渉で保守料金が安くなることがあります。

月間印刷枚数に応じて変動する保守料金プラン例

 

モノクロコピー機

カラーコピー機
500枚まで 4.5円/枚 35円/枚
501~1,000枚まで 4円/枚 30円/枚
1,001~1,500枚まで 3.5円/枚 25円/枚

たくさんコピーするほど安くなるんだね。

お客様にとってもメリットが大きいですね。

そうだね。ただしそのようなプランの場合、コピー枚数が少ない時の保守料金の単価が、相場より高く設定されていることがあるんだ。

保守料金が一律のシステムの方が安くなるケースがあるっていうこと?

そうだね。

保守サービスの契約をする時は、月間印刷枚数をしっかり把握しておくことが大切ですね。

保守料金は、新品コピー機の約1.5~2倍

中古コピー機の保守料金は、新品コピー機の保守料金の相場と比較して、1.5~2倍程度高くなるという調査結果が出ました。
新品コピー機の保守料金の相場については「最新版! 業務用コピー機のリース料金と保守料金の相場から考える製品の選び方」でご確認ください。
中古コピー機の保守料金の相場は、モノクロコピーが「2.5~3.3円」、カラーコピーが「18~23円」となりました。
メーカー、機種毎に料金の差はなく、いずれの販社でもほぼ相場通りの保守料金でした。

コピー速度とリース料金の関係

なんで中古コピー機の保守料金は、新品より高いの?

お客様の使い方にもよるけど、新品に比べて故障頻度が高くなる傾向にあるからかな。想定される故障回数や内容を想定し、そこに掛かる修理費用を保守料金に上積みしているんだ。

やはり故障頻度が高くなるのですね。

一概にそうとも言えないよ。中古でも新品の変わらない、商品の状態が良い機械もあるからね。

保守サービスに加入しないで使う人も多いもんね。

そうだね。商品状態が良い中古コピー機を狙い撃ちして、2~3年で使い潰す。また新しい中古コピー機に買い替える。そんな使い方をしているお客様は多いね。

中古コピー機の販売価格を決定する3つの最重要ポイント

中古コピー機の販売価格は主に「品質」、「製造年」、「機能」の3つで決まります。

■品質の良し悪しは「外装」と「カウンター枚数」

品質の良し悪しは、主に「外装」、「カウンター枚数」で判断できます。
「外装」は、大きな傷や凹み、落ちない汚れ、日焼けがないかをチェックし、綺麗なほど価格が上がります。外装状態は販社のウェブサイトに多くの写真が掲載されているので、実物を見に行かなくても、ネットで詳細に確認できることが多くなりました。

「カウンター枚数」は、コピー機の品質を端的に表すバロメーターと言われています。カウンター枚数はコピー機が今までコピーや印刷をした総印刷枚数を、機械でカウントしたものです。カウンター枚数が少ないということは前ユーザーの使用頻度が少ないということなので、各部品の損耗は少ないと判断できます。つまり、カウンター枚数が少ないほど品質が高いとされ、販売価格が高くなります。
カウンター枚数は、その場で答えない、掲載しない販社がまだ多く、問い合わせをしないと分からないことが多いようです。
カウンター枚数は、中古コピー機を選択する時の重要な指標となります。必ず確認するようにしましょう。

中古コピー機のカウンタ枚数と品質

■製造年が若いほど、価格は高くなる

コピー機の製造年が若いほど、販売価格は高くなります。製造年が若い、新しいコピー機は、前世代機を改善し、耐久性能を高めたり、コストパフォーマンスが良くなっていたりします。また、長く中古コピー機を使うことを考えると、修理サポートが長い、製造年が若いコピー機の方が良いでしょう。
コピー機の製造年は、「コピー機の型番(商品名) 発売日」で検索すると確認ができます。

■多機能なほど、価格は高くなる

中古コピー機は、多機能なほど、価格が高くなる傾向にあります。
初期状態のコピー機は、コピーしかできません。FAXを受信送信する「FAX機能」やパソコンからデータを印刷する「プリンター機能」、読み取った資料をデータに変換する「スキャナー」機能は全て、必要に応じて搭載する別売りのオプションです。そのため、搭載機能がが多いほど価格が高くなります。
「FAX」、「プリンター」、「スキャナー」のような基本機能以外に、「両面印刷」、「Mac PCから印刷」、「紙折りやホチキス留め」といった特殊なオプション機能が搭載済されていると、さらに価格は高くなります。

たまに黄色くなってるコピー機を見るよー。

日焼けやたばこのヤニで黄色くなったりするんだ。ヤニ汚れがあるものは当社では販売しないけどね。

前ユーザーのコピー機の設置状況が悪いと、外装状態が悪くなりますよね。

外装状態は、ネットで写真を見れるから安心だよね。

どうかな。販社によっては中古なのに、メーカーが撮影した新品の写真を載せちゃってるところもあるからね。

なんで、お客様を騙すようなことするの?

う~ん。撮影するのにも手間が掛かるから…。でも、別の理由もあるかな。

それはなんですか?

販社が在庫を持っていないから、そもそも写真を撮影できない。

在庫ないのに販売してるってこと?

この業界ではよくあることなんだけどね。中古コピー機は、注文が入ってから契約している下請けから仕入れるんだ。自社で中古コピー機を整備せず、販売だけ行っているってこと。

ちなみに当社は自社で整備した中古コピー機しか販売していません(えっへん)

中古コピー機の各価格帯の特徴

中古コピー機の各価格帯の特徴を紹介します。モノクロコピー機とカラーコピー機では、同じ価格帯でも特徴が異なりますので、それぞれ分けて説明します。
特徴を理解することで、最適な中古コピー機をしっかり予算内で購入できます。

■販売価格 50,000~100,000円

5万円?10万円台のコピー機の特徴

■モノクロコピー機

旧製品で構成されていますが、使用頻度の少ない良品を購入できることがあります。製造年が新しい機種になるほど、コピーとFAXしか搭載されていないなど、搭載機能が限定されることがあります。
当店で一番人気の価格帯となり、初めて中古コピー機を導入される方でも安心してお使いいただける製品をご用意できます。

■カラーコピー機

この価格帯は、超旧型の製品で構成されていることが多いです。当店ではあまり取り扱いがない価格帯です。
超旧型の製品は、コピー機の修理可能期限とされる7年を超過、または1~2年後には修理できなくなる可能性が高い製品ばかりです。中古コピー機の相当使いこなしたことがある方でないと手を出さない方がよい製品が多い価格帯です。

■販売価格 100,000~200,000円

10万円~20万円台のコピー機の特徴

■モノクロコピー機

リースの中途解約などで、メーカーが新品で製造している現行モデルや最新モデルが入荷することがあります。使用感も少なく、非常に良い状態でコピー機を使い始めることができます。
また、コピー、FAX、プリンター、スキャナーといったコピー機で必ず使う機能は全て搭載されている機種がほとんどで、使い勝手が非常に良いのが特長です。

■カラーコピー機

お買い求めやすいということで、当店中古カラーコピー機で人気の価格帯となります。
旧製品で構成されていますが、購入後の修理サポートは問題なく、安くても安心してご利用いただけます。
モノクロコピー機とは異なり、コピー、FAX、プリンター、スキャナー機能は全て標準搭載して店頭に並びます。購入後にこの機能が使えないといった心配がありません。

■販売価格 200,000~300,000円

20万円?30万円台のコピー機の特徴

■カラーコピー機

メーカーが新品で製造している現行モデルが入手できます。初期投資は少し高くつきますが、耐久性能が上がっていたり、操作性の向上で業務の生産性が上がったりと、長い目で見るとメリットの方が大きいのでお薦めです。
ごく稀に発売したばかりの最新モデルが中古として店頭に並ぶことがあります。希少品につき中古相場で考えると高額になりますが、使用感がほとんどない新品同様の品質ですので、ご予算の範囲であればいち早く注文することをお勧めします。

モノクロコピー機とカラーコピー機でこんなに特徴に違いがあるなんて知らなかったなぁ?

相場と全然違う価格で店頭に並べちゃってる販社もあるけどね。でも参考になると思うよ。

50,000~100,000円の価格帯のカラーコピー機は注意が必要ですね。

うん。購入を検討する場合は、「製造年」、「カウンター枚数」なんかは必ず確認して欲しい。故障したけど修理ができないなんてことがあったら困るからね。

中古コピー機初心者は怖くて手が出せないね…

エーワンは新品コピー機も中古コピー機も取り扱っております。

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