これまで2回に渡って、「新品コピー機」、「中古コピー機」それぞれの販売価格と保守料金の相場、導入前に確認して欲しいポイントをお伝えしてきました。
最後の第3回目は、これまでの総まとめとして、「新品コピー機」、「中古コピー機」は、どんな時、どちらを選んだ方が良いのかをお伝えします。
登場人物紹介
目次
中古と新品、コピー機の販売価格と保守料金の相場
2017年7月に新品コピー機のリース料金と保守料金、中古コピー機の販売価格と保守料金の一斉調査を行いました。
■新品コピー機のリース料金と保守料金の相場
リース料金や保守料金の相場は、各メーカー同一のコピー速度を備えるコピー機をランダムに抽出して行った調査結果となります。
コピー速度 | 20~29枚 | 30~39枚 | 40~49枚 | |
リース料金相場(5年) | 5,000~10,000円 | 9,000~15,000円 | 10,000~19,000円 | |
保守料金相場
(カウンター料金相場) |
モノクロコピー単価 | 1~3円 | 1~2円 | 1~2円 |
カラーコピー単価 | 9~15円 | 8~15円 | 10~15円 | |
耐久性能 | 低 | 中 | 高 | |
月間印刷枚数 | 少 (2,000枚未満) |
中 (5,000枚前後) |
多 (8,000枚前後) |
■中古コピー機の販売価格と保守料金の相場
販売価格や保守料金の相場は、各販社のWEBサイトの掲載情報や見積り価格を基に、価格帯毎の製品の特徴を抽出し、その傾向をまとめています。
販売価格 | 50,000~100,000円 | 100,000~200,000円 | 200,000~300,000円 | |
コピー機の特徴 |
・モノクロコピー機 ・カラーコピー機 |
・モノクロコピー機 ・カラーコピー機 |
・カラーコピー機 現行・最新型の製品。使用頻度が少ない低使用品が多い。 |
|
保守料金相場 (カウンター料金相場) |
モノクロコピー単価 | 2.5~3.3円 | ||
カラーコピー単価 | 18~23円 | |||
耐久性能 | 低 | 中 | 高 |
より詳細な情報は、新品コピー機なら
「最新版! 業務用コピー機のリース料金と保守料金の相場から考える製品の選び方」
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最新版! 中古コピー機の価格と保守料金の相場から考える製品の選び方
お客様、中古はすぐ壊れるから、新品の方が安心でゲスよ?
胡散臭いゲス営業マンの真似ですか?
似てたでしょ(笑)。でもさ、新品が安心だっていっても、リース料金を払い続けることを考えると、高くつくね?。
でも保守料金は割安ですよね。保守サービスの利用を前提で考えるなら、コピー機は新品で、リースの方が良いのでしょうか。
いや、月々の印刷枚数によっては、保守料金を加味しても中古コピー機を購入した方が安くなるよ。
それって何枚くらいなの?
次の章で説明しよう!
毎月2,000枚以上カラー印刷をするなら新品
コピー機のトナー補充や定期メンテナンス、出張修理を行う「保守サービス」の利用を考えている場合、新品コピー機と中古コピー機、どちらがお得なのでしょうか。
上記相場表の保守料金は、業界で一般的な契約形態であるカウンター保守契約を調査したものです。
この契約は、毎月、モノクロ、カラー印刷それぞれに設定されている単価に応じた使用料を支払うことで、コピー機の保守サービスを利用できるものです。
相場表を確認すると、新品コピー機の方が安そうですが、それだけで決めてしまうと損をします。
カウンター保守契約の印刷単価は、モノクロ印刷より、カラー印刷の方が高くなります。このカラー印刷が毎月必ず2,000枚以上になると想定できるのであれば、リース料金の支払いを勘案しても新品コピー機を選んだ方が安くなる傾向にあります。
シャーリーの会社は従業員が50人ぐらいだけど、2,000枚もカラー印刷してるのかな?
20営業日で換算すると、毎日100枚もカラー印刷をすることになりますね。
絶対そんなにカラー印刷してないよ!
1台のコピー機を色々な部署で共有していたり、デザインを担当するクリエイティブな部署でコピー機を利用していたりすると100枚くらい印刷しちゃうこともあるかもね。といっても相当な枚数だとは思うよ。
毎日カラー印刷100枚もしちゃうクリエイティブな仕事かぁ?。憧れるかも。
今人気! 中古コピー機のお得な導入方法
今、当店では、以下のようなスタイルで中古コピー機を使い続けるお客様が増えています。
上記の導入方法を例にどれくらいお得なのか試算をしてみましょう。
シャープのカラーコピー機 MX-2514FNは、現行モデルにも関わらず、中古であれば相場「15万円前後」で購入できる人気機種です。
この機種を現在新品で導入しようとすると、5年リースの料金総額で「46万円前後」が相場となります。
MX-2514FNを15万で購入し、3年後新たに15万円の中古コピー機を導入すると、5年間の総額は30万円。新品と比較して、15万前後コストカットができます。
新品の場合は、保守サービスの契約が必須になりますが、中古の場合契約は任意です。契約をせずに中古コピー機を利用し続けた場合、コストメリットは15万円以上となります。
また、2?3年ごとに中古コピー機を買い替えながら使い続けることはコスト以外のメリットもあります。
それは、新しい機能を備えたコピー機を、常に格安で利用できる点です。
5年も経つと、事業規模や内容も変化し、5年前に導入したコピー機が今の業務形態に合わなくなる可能性は大いにあります。
コピー機をリースで導入してしまうと、途中で使い難く、時代遅れになっても5年間、我慢して使い続けないといけません。
しかし中古であれば使い難くなったタイミングで、即日買い替えが可能。しかも、今回のMX-2514FNのように、最新機能を備えた機種を格安で購入できる可能性もあります。
中古市場は、新品と違わない品質のコピー機が流通することが多々あります。品質が心配という先入観を持たず、中古も検討してみることをお薦めします。
やっぱり中古はお得だね。
現行モデル(現在もメーカーが生産している機械)が15万円で購入できるなんて凄いことですね。
うん、うん(満足そう)
そうだね。ただし中古コピー機は単純に価格だけで選ぶと失敗することがあるって、前回話をしたよね。だから中古を選ぶ時は、ぜひ前回の記事を参考にして欲しいな
あれを知ってれば、中古も怖くないよね!
シャーリーさん、ちゃんと覚えてます?
もっ、もちろんだよ…
新品コピー機をリースする時に覚えておきたい重要ポイント まとめ
全3回に渡って、業界の価格相場を交えながら、新品コピー機と中古コピー機の特徴について説明をしてきました。
最後は、総まとめとして、新品、中古それぞれについて、注文時に覚えておきたい重要ポイントをまとめてご紹介します。
まずは、新品コピー機をリースする時のポイントから。
1.月間印刷枚数を想定して見積りを依頼するコピー機選びは、1ヶ月で何枚印刷するか「月間印刷枚数」を調べることから始めましょう。
コピー機は、推奨する印刷枚数が定められ、それに合わせた耐久設計となっています。「月間印刷枚数」が曖昧な状態でコピー機を注文してしまうと、不必要なものにお金を支払うことになります。
<当店が推奨する月間印刷枚数と印刷速度の基準>
・月間印刷枚数「2,000枚未満」:印刷速度 毎分20?25枚のコピー機がお薦め!
・月間印刷枚数「2,000~5,000枚未満」:印刷速度 毎分26?35枚のコピー機がお薦め!
・月間印刷枚数「5,000~8,000枚未満」:印刷速度 毎分36?45枚のコピー機がお薦め!
2.最初に見積り提案したコピー機をなぜ薦めるのか徹底的に質問するコピー機の商品力と販社の力量を図るため、見積もりを依頼した各販社に「数あるコピー機のなかからなぜ最初にその機種を提案したのか」を質問しましょう。
例えば「他メーカーとの比較と、提案したコピー機の特長」を質問してみましょう。質問にしっかり応えられる販社は力量があると考えていいでしょう。またカタログから分からない製品の技術的な特徴も理解でき、より納得感を持ってコピー機が注文できます。
3.保守サービスの内容を確認する一般的に新品コピー機は、メーカーが保守を行うことが多いですが、販社の拠点がある地域は、販社自ら保守を行うことがあります。販社が保守行う場合、新品であってもサービス内容が異なってきますので、基本事項として以下の内容は必ず確認しましょう。
1.定期訪問の回数
2.修理依頼をして現場に到着するまでに掛かる時間
3.サポート可能な曜日や時間
4.価格交渉時の注意点
リースで新品コピー機を購入する場合、本体価格は比較的値下げ交渉に応じてもらえることが多いです。
しかし、保守料金については、強引な値引き交渉は控えたほうがよいでしょう。
お客様の予算になんとか合わせようとするがために、保守サービスの質を落とす可能性があります。
→より詳しい内容は「最新版! 業務用コピー機のリース料金と保守料金の相場から考える製品の選び方」でご確認いただけます。
月間印刷枚数か?、メモメモ…
印刷速度とコピー機の耐久性には相関があるんですね。
新品は、中古以上に値引き合戦が苛烈だよ。コピー機の品質や性能はどこで購入しても変わらないからね。値下げは手っ取り早い差別化になるってわけだ。
価格だけで選ばれちゃうって、なんか寂しいね。もっと私たちのことをみて欲しいな。
中古コピー機を購入する時に覚えておきたい重要ポイント まとめ
次は、中古コピー機を購入する時のポイントについてです。
1.必要な機能を決めておく中古コピーの販売価格は、搭載機能で変わります。何の機能が必要か確認をしてから商品選びをしましょう。
2.保守サービスを利用するかどうかを決めておく中古コピー機の場合、保守サービスの利用は任意です。利用をしなければ、毎月の固定費は発生しません。しかし、利用をしない場合、お客様がトナーの購入・補充を行ったり、故障をした場合は修理の手配をご自身で行ったりする必要があります。
3.製造年を確認するコピー機の修理可能な期限は、原則製造終了から7年です。検討している中古コピー機が、相場価格から著しくかけ離れていた場合、その機械は、製造年が古過ぎて、修理ができない可能性があります。注文前に必ず製造年やいつまで修理サポートが受けられるのか、販社に確認しましょう。
4.カウンター枚数を確認する中古コピーの販売価格は、搭載機能で変わります。何の機能が必要か確認をしてから商品選びをしましょう。
5.自社整備品か確認する中古コピー機は、自社整備品が安心です。自社整備を扱う販社は手元に商品があるため、中古ならではの機器の特性、商品状態を加味した、きめ細やかな提案が可能です。そのため、お客様が望まれた通りのコピー機をお届けできるケースが非常に高いです。
→より詳しい内容は「最新版! 中古コピー機の価格と保守料金の相場から考える製品の選び方」
でご確認いただけます。
いかがでしたでしょうか。全3回にわたり、新品コピー機、中古コピー機について詳しく説明してきました。
価格の相場だけではなく、業界事情を踏まえた導入のポイント、注意点まで理解していただけたと思います。ぜひ、参考にしていただき、理想のコピー機を手に入れてください。
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